ランエボ6 タービンOHをDIYしてみた
こんにちは、三浦です。
みなさんの車にはタービン、ついてますか?もちろんついてますよね。排気ガスを利用して風車を回し、同軸上にある吸気側の風車で空気をたくさん吸い込むやつです。
そんなタービンって最大で20万回転/分とか回るし、アツアツの排ガスに晒されるしってことで非常に過酷な使われ方をします。そこで理屈はわかりませんが、使っていると性能が落ちていって加速の具合は悪くなってしまいます。
僕のランサーも8月に行った今庄あたりから「なんかブーストがちょっと低いし遅い気がする」って症状が出てきて、9月中旬の今庄でパワーの無さをさらに顕著に感じたため勝手にタービンを疑ってOHしてみることにしました。もちろんお金はないので部品だけ集めてDIYです。
今回は9/27丸和カップ(前記事参照)は走らないといけなく、それまでにOHしてタービン交換は不可能なのでとりあえずヤフオクで買ったスペアタービンに交換して走りました。形式はエボ6RSのTD05HRA-16G6-10.5Tです。
OH前のタービンのブーストはオーバーシュート1.5→すぐタレて1.2kくらいでした。
ちなみに一時的につけたスペアタービンは1.35くらいで安定。これはこれで速かったな・・・
こんな感じでタービンの具合によってブーストのかかり方は大きく変わるみたいです。
OHするにあたってまずは部品調達がキモですが、みんな大好きヤフオクで探すと
こんな感じで安くてめっちゃ怪しいものが出てきます。
さすがにこれを使う度胸はないので、ヤフオクよりも部品が豊富?な某海外通販に頼ることで・・・
安心と信頼のMHI純正部品を入手できました。これなら安心して使えます。
TD05タービンのバラし方、組み方は調べれば山程出てくるので詳しくは書きませんが、
こんな状態のタービンを
こういうカートリッジだけの状態にして(純正でバランス取りされてるのでマーキングしておきます)
軸を抜きます。排気の羽がやたら白いのが気になる・・・傷はなく、軽いオイル焼けがあるだけでした。
カートリッジの排気側にはカーボンが堆積してます。
そうして以下のようにバラバラになりました
三菱のタービンは部品点数がめっっちゃ少ないのでかんたんです
ここから組み立てる前に、付着したカーボンとかオイルのお掃除をします。
サンエスエンジニアリングのK-1って洗浄剤を使いました。50度くらいのお湯に溶かして部品を1時間くらい浸け置きします。
カートリッジは特に汚れがひどいのであっさり液体が茶色くなり、カーボンは柔らかくなっていたので真鍮ブラシでお掃除しました。
あとは乾かして分解と逆の順番で組むだけです。
この金色のベアリング2つで軸を保持して、間にオイルが回ることでほぼ抵抗0で回転するようになります。
これはインテーク側、金色のはスラストプレートってやつらしいです
あとはこの上にオイルをせき止める?部品やらスナップリングやら吸気の羽やらをつけたらカートリッジができます。
最後にハウジングをつけますが、Oリング新品なせいで吸気側のハウジングは嵌まりにくいです 排気側はバーナーで炙ればすぽっとイケます
タービン自体はこれで完成ですが、車につけるにはアクチュエーターやらオイル、水の配管やらタービンアウトレットやらをつけなければなりません。これが地味にだるい・・・
ランサーのタービン交換はラジエター取るのがだるいですが基本的には簡単で助かりますね
そしてタービンを交換して試走の結果は・・・
見たことないブーストになりました、ウキウキ!
オーバーシュート1.6→タレて1.4キープって感じです、いい感じですね。
しかし排気ノーマルなN車ではブーストだけ高くても糞詰まり感があって正直そんなに速くない気もします・・・そして純正アクチュエーター引っ張っただけでこんなブーストになって大丈夫なのか?
もう少し試走して慣らし(そんなものあるのか?)が終わればもっといい具合になると思いたいです。
次の丸和カップがこのDIYオーバーホールタービンのシェイクダウンになりますが、無事に走れるか、白煙を上げて散るか、どうなるかはお楽しみに!